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木村透子『黄砂の夜』

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現在の神話


記憶の吃水線に影法師が
立ちあがる
わたしを誘う
ように
して

ようやくあなたの後ろ姿に
追いついた
ゆっくりと
ふりかえる (「黄砂の夜」より)

「折から3.11を経て、わたしたちの詩のもつ危機意識もどうあるべきか、内面からとらえなおそうとされているが、私は木村透子の現実凝視による神話構築のこの方法は、そこにも耐えうる普遍的な方法としての価値をももつように思われる。ばねの効いたスリリングな物語詩集を心から喜びたい」(倉橋健一)。詩の思考とスケールに鋭さをました第2詩集。

本体2,200円+税
菊判変型並製・98頁
ISBN978-4-7837-3262-4
2011年10月刊

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