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今井義行『時刻の、いのり』

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いま、抒情詩であること


いいか きみたちは私生児であることを
けっして気になど懸けないと誓いなさい
きみたちは 私人によって記録をされた
つたわるための 白い渡り鳥なのだから
(「私人」より)


「本書がいわば理念的にも物理的にも「書きっぱなし」であり、時にあまりに「散文的」であるにもかかわらず、確かに「詩」を感じさせるとすれば、それは「日常」が非日常となし崩しに接続してしまっているように「散文」が「詩」に、「なし崩し」をひとつの方法として接続しているからにほかならない」(田野倉康一)。どんなに傷つけば、あなたの痛みに詩が届くのだろうか――いま、ここにある、110篇の抒情の雫。装幀=中島浩

本体2,400円+税
A5判並製・152頁
ISBN978-4-7837-3257-0
2011年9月刊

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