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山崎純治『通勤どんぢゃら』

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どこに運ばれていくのか


あ、
ほーいほーいの
平べったい街に
電車を放った
湧き出てくるおっさんらおばさんら
ぎゅうぎゅう詰めにして
(「どんぢゃら」より)

車窓に映るのはどんな顔だろうか。「毎日の繰り返しが顔であることの自明と驚きに向き合って、日常の向こう側を詩に書き下してやりたい」(あとがき)。たくさんの無表情に見えた顔がときにゆがむ。街もゆがむ、電車もゆがむ、線路もゆがむ。通勤電車からこぼれ落ちた22枚の異界への片道切符。装画=矢野静明

本体2,000円+税
四六判並製・100頁
ISBN978-4-7837-3259-4
2011年9月刊

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