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藤原菜穂子『永瀬清子とともに――『星座の娘』から『あけがたにくる人よ』まで』

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ほとばしる生命の歌声


いまはただ、「何をなせしや 何をなせしや」と聴こえてくる声に全身を傾けている。そこには埋めることのできない「欠乏」と同時に不思議な開放感がある。茫漠とした時空に全身を解き放ち、清子は独り泳ぎ進むように見える。


若き日に、同人誌「黄薔薇」で永瀬清子と活動を共にし、晩年に至るまで、畏れ、ときに反発しながらその背中を追ってきた日々を丹念に綴る評伝集。資料と実際の清子との深い交流をもとに、作品を詩集ごとに精緻に読み解く。02年から07年まで「アンブロシア」に連載、永瀬清子の全体像を鮮やかに描いた渾身の一冊。

本体2,600円+税
四六判上製・266頁
ISBN978-4-7837-1670-9
2011年6月刊

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