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森川雅美『夜明け前に斜めから陽が射している』

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あなたに


立ち止まるごく短い収縮で顎は途絶え
土が土の重みを埋もれることが首の骨を乱す
低い枝葉は手折らないでくださいと殴られ
なぜ私はここで月を見上げているのか
(「† 三宅流さんに」)


「詩は何かを声高に訴えたり、感情を吐露することではない。安易なヒューマニズムでもない。現在の荒涼なら荒涼を、正確に描くこと。そしてその後には、地獄めぐりの後のような救いがなければならない。自分の詩にそのような力があるのか、自らを瀬戸際まで追いつめる」(後記)。「あること」のはかなさを踏みしめて、なおも書くことへ。光と水と――。献げる詩36篇。装画=石田尚志

本体2,400円+税
A5判並製・126頁
ISBN978-4-7837-3240-2
2011年6月刊

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