文月悠光『適切な世界の適切ならざる私』
第15回中原中也賞受賞!
第19回丸山豊記念現代詩賞受賞!
第19回丸山豊記念現代詩賞受賞!
たくさん轢かれてみよう。
ランドセルも道連れだ。
さぁ、この喉は声を発す。
だが、血も吹く!
保険おりるな。
だから
おりてこいよ、ことば。
(「横断歩道」)
「われわれに答えろとつきつけてきて文句言わせなかった」
(藤井貞和・現代詩手帖賞選評)
「私はいつだって、この世界とフェアでありたかったのだ」(あとがき)
十代の身体の痛々しいまでの揺らぎを、ことばの色彩で柔らかにうつしとる。16歳で第46回現代詩手帖賞を受賞した詩人が紡ぎあげる、ひとすじの鮮やかな流れ。待望の第1詩集。装画=森本めぐみ。
書評:2009年11月17日読売新聞夕刊「詩」
書評:2009年11月20日東京新聞「詩の月評」
インタビュー:2010年1月5日読売新聞夕刊
書評:2010年2月22日毎日新聞夕刊「詩の波 詩の岸辺」
受賞記事:2010年2月28日日本経済新聞朝刊
インタビュー:2010年3月4日毎日新聞朝刊「ひと」
インタビュー:2010年3月19日読売新聞朝刊「顔」
「ユリイカ」2010年4月号に中原中也賞受賞作品、選評などが掲載されています
2010年4月10日朝日新聞朝刊文化面「自分で世界を名づける感覚」
文月悠光(ふづき・ゆみ)
1991年、札幌市生まれ。
2008年、第46回現代詩手帖賞受賞。
本体2,000円+税
四六判96頁
ISBN978-4-7837-3162-7
2009年10月第1刷 2019年10月第7刷