川越文子『対話のじかん』
生をみつめる
ときどき珠はかがやく雫となって
地上に落ちる
地上に
落とす
かがやく珠となって
詩
(「アブラチャン」)
ふとした日常に、詩は瑞々しく息づいている。孫たちと、いまは亡き父母と、そして草花と。生けるもの、目に見えぬものたちとの交歓。ひたむきに生きる喜びを見つめる新詩集。
川越文子(かわごえ・ふみこ)
1948年生まれ。
詩誌「黄薔薇」同人。
詩集に、『生まれる』(編集工房ノア・1993)『ぼくの一歩ふしぎだね』(銀の鈴社・2002)『うつくしい部屋』(思潮社・2006)『もうすぐだからね』(銀の鈴社・2008)。児童書に、『坂道は風の通り道』(くもん出版・1991)『モモタとおとぼけゴンベエ』(国土社・1993)『お母さんの変身宣言』(文研出版・1997)『ジュウベエと幽霊おばあちゃん』(文研出版・2004)、他。
本体2,200円+税
A5判95頁
ISBN978-4-7837-3168-9
2009年11月刊
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