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高塚かず子『水の旅』

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あふれだす詩


はるかな時間 天空で待っている
これから生まれるこどもにも届く
深いしずかな声が流れる
(「水の子守唄」)


水は、過去、現在、未来、長い時間を流れつづける。他者に出会って生命が吹き込まれる言葉たち。組曲「水の旅」ほか未来に向けて呼びかける32篇。『生きる水』(第44回H氏賞)、『天の水』につづく、12年ぶりに編まれた、待望の新詩集。


【著者のことば】1960年6月、樺美智子が死んだ日に詩を書きはじめました。 衝撃を今でも覚えています。14歳でした。「水の旅」の最終確認がすんで、しばらくして、大地震、津波が起こりました。原子力発電所が壊れ、今なお予断を許さない状況です。この衝撃のさなか、自分自身に問い続けています。私にとって、詩とは何かと。答はまだみつかりません。ただ、詩がなければ、読まねば書かねば今まで生きられなかったことだけは確かです。

本体2,500円+税

A5判上製・112頁
ISBN978-4-7837-3231-0
2011年3月刊

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