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中森美方『詩語のフォークロア』

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詩語のはじまりと行方


私は、現代詩の未来については悲観的だが、日本の詩歌全体に関しては楽観的である。ひとつの詩型が衰えれば、新しい詩型が生まれ、日本人はそれを享受してゆく。日本の詩歌は、そのようにして続いてきた。そして、これからも、そのように続いてゆくと思われるからだ。(「詩語のありか」)


記紀万葉から平成のサラリーマン川柳まで、時代と世俗を反映しながら残されてきた詩のことばの変遷をめぐり、独自の民俗学的思考を軸に、日本における風土・風俗、ゲームやアニメなどへの影響、晩年の谷川雁が遺した歌曲や童謡、ふるさと熊野における幼少時の記憶などを交叉させ、詩語のはじまりと行方を重層的に論じる。

本体2,400円+税
四六判上製・246頁
ISBN978-4-7837-1669-3
2011年2月刊

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