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山之口泉『新版 父・山之口獏』

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娘・ミミコから見た獏さんの素顔


「パパはね、借金をしたり人のお古をもらったりして暮らしているけれど、人間以外のものにはなりたくないといつも思って生きているんだよ」(「お墓の中の私のパパ」)


「山之口獏は人間に絶望し、その絶望を自分のみっともない体の一部のようにたずさえて生きていた詩人である――。パパの微笑の温かさも優しさも私には全てそこから出ているような気がして仕方がないのです」。父・山之口獏を通して、人間の生への洞察を深める、出色の評伝集。長く愛されつづけた『父・山之口獏』を大幅増補する、待望の新版。

本体2,500円+税
四六判上製・258頁
ISBN978-4-7837-1667-9
2010年12月刊

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