甕のようにゆたかで 迸る液体が いのちそのもの 生きてのみ 飲み干すことが 糧になる (「乳甕」) まっさらないのちと死者への思いを、深い時間の堆積が受け止める。生の中にある死、死の中にある生を、みずみずしく掬う第6詩集。カバー作品=内藤淳「揺らぎ」
2750円(税込)A5判上製・112頁ISBN978-4-7837-4538-92023年7月刊