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北原千代『よしろう、かつき、なみ、うらら、』

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小さきものたちに


よしろう、かつき、なみ、うらら、
わたしの指はひとりでに先をゆく
かるくなった髪がすこし揺れているでしょう
ふかいところが鳴動している
(「よしろう、かつき、なみ、うらら、」)


「ディキンスンのように/咲いてしまうほどひとを愛したことがある」(「ディキンスンのように」)。若き日のドイツ滞在の記憶、父母を看取った日々、「魂がふるえたことの真実」を記す。H氏賞受賞の前作『真珠川 Barroco』から6年ぶりの新詩集。装幀=佐野裕哉

2420円(税込)
A5判上製・88頁
ISBN978-4-7837-3791-9
2022年6月刊

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