体と言葉が通じないので泣いている わたしは見守る役だ (「荒れる木星表面」) 「口が互いに開き合い/迎えにきてくれる人を望んでいる/聡明な馬、正しい矢のように/行きたい場所がある気がする」(「帯の彫刻」)。離れ、広がっていくわたしたちの時間を、繊細になぞってゆく。中原中也賞、野間文芸新人賞をうけた注目詩人による、待望の第2詩集。好評重版! 装画=著者
2200円(税込)四六判上製・98頁ISBN978-4-7837-3790-22022年6月刊