葡萄の実の数は知っておくべきだった失踪する記憶のためにも私の眼の数を読むようにチックタックチックタックと耳を刻む音、私はまだ水が欲しい(「あの葡萄の実は」)夢の切片をたぐり寄せ、折り重なる仄暗い地層へ。遠い過去とともに幾多の物語を辿り、なお迫りくる現在を根柢から見据える新詩集。装幀=髙林昭太
2860円(税込)A5判変型上製・128頁ISBN978-4-7837-3771-12021年9月刊