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森文子『野あざみの栞』

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あしたも、種をまこう


水が 空気が
ひとときも 流れをとめないように

たましいって
ぐるぐる まわり続けるのだろうか
どこかの野末に たどり着くのだろうか
(「ほうれん草」)

「ものいわぬ土や野菜の目と耳になって命の味の素をつくる。ぬくとい土への手づくりの礼儀と懐かしさが用意された珠玉の22篇、一期一会」(川上明日夫)。本業の傍らでつづけた畑仕事、「不思議な土のおこない」に心うばわれ続けて30余年。第2詩集。

森文子(もり・ふみこ)
1947年福井県鯖江市生まれ。詩集に『ぼてさんのカニ』(花神社、2009年)がある。詩誌「木立ち」同人。

本体2400円+税
A5判変型上製・88頁
ISBN978-4-7837-3704-9
2020年8月刊

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