水面を埋め尽くす花びら浮遊した心の痛みを抱いて日没の時間が止まりかけてくる(「花びら」)明けない夜はない。闇の先にはかならず光が見える。人生の深淵に幾度も迷い込んでしまった詩人が、混迷の果てに探し得たものは何か。人生の年輪を重ねてきたものならではの、研ぎ澄まされた感性によって刻まれた最新詩集。
本体2000円+税四六判並製・88頁ISBN978-4-7837-3694-32020年3月刊