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高市順一郎『エリオットの薔薇窓』


長編 伝記・説論詩集


かつて最初の結婚の時 変調した妻ヴィヴィアンの優美な愛の荒治療に
手を貸した親友バートランド・ラッセル卿は 今度は何の出番も頼まれず
送られて来た『老オポッサムの猫遊び本』を見て 一言ぼやいたという
「エリオットは二度目の結婚でやっと幸せをつかんだ
が、その結果――今や奇妙につまらん詩人になり下った」と(「『四つの四重奏』――『バラの物語』のロマンス的寓意」)

前世紀の前半、世界は荒れ地、パラダイス喪失、亡国愛の時代記号に病んでいた。21世紀の今、第二のオルフェが闇黒の幕をきり開き、反失楽と逆アポカリプスの歌を謳いだす。パウンド、エリオット、オーデンの英米3大詩人に「伝記説論詩」という新たな解読を試みる。

本体3000円+税
菊判上製・192頁
ISBN978-4-7837-3679-0
2019年9月刊

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