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杉本徹『天体あるいは鐘坂』

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風は、鍵


稀にしか出会わない、街景のうるんでゆく眺望――
この、地球の夜という水槽に
幾度も声にならないあいさつを、おくる
(「アクアリウム」)

「鐘坂、影坂、……いま急発進したバイクの後ろすがたはモノクロ、でも遠ざかるにつれ順々に、色彩をまとってゆく。」(「群青の」)。都市は黙示となって光と影が時間をつたう――。やがてこの惑星のはてにはるかな瞬間の眺望がひらく。5年ぶり、待望の第4詩集。カバー作品=村松桂

本体2400円+税
A5判並製・114頁
ISBN978-4-7837-3681-3
2019年9月刊

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