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添田馨『クリティカル=ライン――詩論・批評・超=批評』


第21回小野十三郎賞受賞!


従来の詩人論が、どちらかといえば語られる対象(詩人)の個性的な輪郭を描くことに重心をおき、いわば差別化する方向にあったとすれば、昨今のそれは対象となる詩人の生きた時間というものに焦点を当てることによって、むしろその個性を普遍化する方向にあるように見えるのだ。“誰か”による“誰か”とは果たして誰なのか? まったく新しい言説構造の出現に、いま私たちは直面しているのかもしれない。
(「人が人を語る構造について」)

「言葉に内在する“美”の採掘を旨とする批評が、たしかな根拠のうえに立った行為として成立しうる臨界線のようなものは存在するのか――」(あとがき)。詩の批評を〈批評〉する。2000年以降の「現代詩手帖」発表論考を中心に集成、詩と詩論の現在軸をたぐり寄せる力作論集。装幀=佐々木陽介

本体2800円+税
四六判上製・286頁
ISBN978-4-7837-3818-3
2018年12月刊

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