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新刊情報

岡野弘彦、三浦雅士、長谷川櫂『歌仙 永遠の一瞬』


大岡信を送る


 二〇一七年四月五日、大岡信永眠。九日、吉野山にありて
花見舟 空に浮べん吉野かな

     春の底なる
   われぞ
 さびしき
     かぎろひに
憂ひの瞳
  けぶらせて
(「花見舟空に――大岡信を送る」)


「この集には七つの歌仙が収められているが、「花見舟空に」を除く他は大岡永眠以前の作であるにもかかわらず、結果的に、大岡信を送るという主題が底流することになった。(…)岡野弘彦、長谷川櫂、私の三名がほぼ毎月行っているこの歌仙の会そのものが、一九七〇年、安東次男、丸谷才一、大岡信らの始めた集まりに淵源するからだろう」(三浦雅士・跋)。『歌仙 一滴の宇宙』に続き、当代随一の歌人、俳人、評論家が、詩としての歌仙再生に挑む。谷川俊太郎、三角みづ紀、蜂飼耳、小島ゆかりを迎え、「私」をめぐる、更なる試みへ。装幀=中島浩

本体2200円+税
A5判変型上製・140頁
ISBN978-4-7837-3642-4
2019年1月刊

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