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田中眞由美『待ち伏せる明日』


しずかに ひそかに


神様のはなしなんか信じて
みんな暮せなくなった

それなのに
上の方に置けばそれだけでいいのだと
神様は言いだした
しっかり見張れば大丈夫だと
村人も言い始めた
(「下と上のはなし」)

「居心地の悪い日常の《ゆりかご》のなかで、私たちは昨日も今日もまどろんでいるのかもしれない。そのひとりでもある著者は、一体何ものに「待ち伏せ」されているのだろうか? いや、同時にそこへどのように踏み出して行こうか、と果敢にいま身がまえているのだ」(八木忠栄)。「みんな」の幸福のために葬ったもの――迫力の22篇。カバー作品=著者

本体2500円+税
A5判変型上製・104頁
ISBN978-4-7837-3639-4
2018年10月刊

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