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小池昌代『赤牛と質量』


詩を脱ぎ捨てんと


わずかにわかりあえた瞬間にだけ
指先に触れた ごつい荒縄
潮をかぶった
綱手
かなしも
(「ジュリオ・ホセ・サネトモ」)

「初夏の海を/船がゆく/漂わず/浮かぶこともせず/詩を脱ぎ捨てんと/急ぐ船」(「黄金週間」)。一人になって、裸になって家を出る。詩の焦土を踏みしめて書き継いだ、十数年にわたる試行から精選20篇を収める、待望の新詩集。装幀=中島浩

本体2200円+税
A5判変型上製・136頁
ISBN978-4-7837-3641-7
2018年10月刊

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