気鋭の新機軸
いつだったか
きれいな鉱石に頼らなかった
私に戻れたら
何も飾らず
あの人に会いに行けたら
(「メランコリック」)
日常のなにげない風景のなかで、あるいは大自然のただなかで、そして記憶の断片やはるかな幻想の世界に身を置きながら、詩人の抒情性を帯びた繊細な陥穽は数多の方角に向けて広がり、そして思わぬ地点で収束する。気鋭の詩人が新たなる展開に向けて2年ぶりに放つ、35の感受性の放物線。
本体2400円+税
A5判上製・122頁
ISBN978-4-7837-3643-1
2018年10月刊