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水下暢也『忘失について』


第69回H氏賞受賞!


開け放たれた戸の先で
夕映えに染まった浮き雲と
正午を迎える青空とを
半々に見ている
(「怪の鳴る」)

「硬質な詩語たちの佇まいはあまりにも儚い。瞬きの美しさ。しかし奥深く響いては余韻を残し去る音楽のようだ」(広瀬大志)、「ささやかな日常を印画紙としているのではない。(…)夢が夢を見ているかのようなヴィジョンがここにはあるのだ」(岸田将幸)。記憶の底を照らし出す、29篇の明滅。第56回現代詩手帖賞受賞詩人の第1詩集。カバー写真=著者。重版出来!

本体2200円+税
A5判変型並製・106頁
ISBN978-4-7837-3640-0
2018年10月刊 2019年4月第2刷

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