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浅見恵子『星座の骨』


すべて私の肉


ひとり転がった地面の
花という花から毛が生える
土という土から春が溢れている

わたしの許しなく
(「狂々」)

「朔太郎はその猥雑さ、猥褻さにまみれてみせたわけだが、この作者にはできない。なぜなら「わたしの許しなく」という感情のほうが圧倒的に強いからである。(…)作者は猥雑かつ猥褻な世界に身をゆだねるのではない。逆に蹴りつけて地団駄を踏みたいのだ」(三浦雅士)。生起する存在の肉を言葉で刻み、削ぎ、あらわになった詩の骨から世界は始まる。そこに胚胎する透明な祈り――注目の新鋭の第2詩集。装画=著者

本体2200円+税
四六判並製・78頁
ISBN978-4-7837-3634-9
2018年9月刊

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