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石川厚志『山の向こうに家はある』


第15回日本詩歌句随筆評論大賞詩部門優秀賞受賞!


窓辺からそそぐ、春の陽射しに、ただ影となっている君を前にし、さて君は男の子なのか、女の子なのかと、ふと考えてみる。私は君の、とうさんなのだろうか、かあさんなのだろうか。
(「空中散歩」)

「見下ろすと 屋上の遊具の救急車に ちっちゃな僕が 乗っている。 エレベーターのかあさんが もう遠い」(「百貨店」)。時の幻燈は不条理なカーナバル、あるいはあの日のモノクローム。銀色の光に溶け込んで、懐かしい影が交差する、ファミリー・シネマ29篇。気鋭による第3詩集。カバー写真=著者

本体2200円+税
四六判並製・96頁
ISBN978-4-7837-3630-1
2018年9月刊

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