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岡井隆、関口涼子『注解するもの、翻訳するもの』


名づけえぬ詩のかたち


岡井さんからの最初の投げかけにnotationをしていたとき、わたしはスペインの旅行を経て、ニューカレドニアのヌメアで最初のnotationを終えたところだった。そこで出会うことになった、日系二世の女性たちから聞いた話が心から離れず、それを書きつけることなしには、わたしの耳に入ってきた彼女たちの声は外に出ることがなく、声の流れとして完結しないような気がしていた。
(本文より)

「詩とは何か?――わたしといふ歌人は、この問いかけから無限に遠いところで作品を書き続けて来た。(…)持続する書きもの。途切れることなく続くといふこと」(岡井隆)、「わたしにとって、詩とは、そこで毎回新しく言語を、一つの生命体として、または、一つの領土として作り上げていく場所でした」(関口涼子)。「現代詩手帖」に連載された「注解者」と「翻訳者」の対話。詩の在り処を問う、新たな共同制作の試み。装幀=中島浩

本体3200円+税
B5判並製・160頁
ISBN978-4-7837-3621-9
2018年9月刊

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