詩の本の思潮社

ホーム新刊情報 > 野木京子『クワカ ケルル』
新刊情報

野木京子『クワカ ケルル』


ぎりぎりの音


ぽこぽこは遠くへ飛んでいった わたしのぽこぽこ
ぽこぽこが集まっている空がどこかにあって どこにもない色をしている
(「大きな木とどこにもない空」)

私が死んだあとに、体内で生き続ける微生物たちの笑い声。目に見えぬ、言葉を持たぬ者たちの、かそけき声に耳を傾ける。『明るい日』以後、この時代を生きる人の心象に透明な声を刻み続ける詩人の新境地。装幀=稲川方人

本体2200円+税
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3626-4
2018年9月刊

本のご購入はこちらから