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松村信人『似たような話』


風変わりな人たちと


真冬の房総の海に飛び込んだのだという
タカハシは本当に命を絶ったのだろうか
街中をひとり歩いていると
笑うタカハシたちであふれていた
(「笑うタカハシ」)

「作中人物である他者と語り手の私のあいだには、いつも交換可能な魔の手があって、そこに独特な内的緊張関係が妊まれているということであろう」(倉橋健一)、「虚構の手法を徹底させて、失われたものに対する哀惜のようなものも浮き彫りにする。笑いも誘いながらサスペンス風で妙なペーソスもあり、今の現代詩には珍しいユニークな詩集と思う」(たかとう匡子)。不敵な散文精神をあらわす36篇。装幀=髙林昭太、写真=Alex Linch

本体2600円+税
A5判変型上製・128頁
ISBN978-4-7837-3622-6
2018年10月刊

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