詩の本の思潮社

ホーム新刊情報 > 高橋綾子『ゲーリー・スナイダーを読む――場所・神話・生態』
新刊情報

高橋綾子『ゲーリー・スナイダーを読む――場所・神話・生態』


野性のエコフェミニズム


スナイダーは八十七歳となった今でも、未だ知的好奇心は常に旺盛である。原爆投下の知らせを聞いたときに感じた怒りと破壊的な力と戦う姿勢は、形態が変わっても貫かれていると語っていたように、人間と自然の共生に向けてこれからも戦い続けていくことだろう。
(おわりに)


生命中心主義の惑星思考へ――広範で有機的な想像力と、新たな思想を生む原動力をあわせもつスナイダーの詩世界はどのように形成されてきたのか。生命の共同体の実現という理想へ向かって培われた、融合的なヴィジョンに迫る。最初の詩集『神話と本文』から最新詩集『この現在という瞬間』まで、全ての詩集やエッセー集、自筆日記や書簡などを入念に考察し、その創造的エネルギーの根底にあるデプスエコロジーと女性性を読み解く、渾身の長編評論!カバー写真=原成吉

本体2800円+税
四六判上製・306頁
ISBN978-4-7837-3814-5
2018年3月刊

本のご購入はこちらから