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クレア・ロバーツ/髙岸冬詩訳『ここが私たちの上陸地』


極北の光と音の世界


あなたが降参した
あの冬を回想すれば
瞬時に思い出すことでしょう
郵便ポストへ向かい
白霜の中を歩いていくと
全世界の光と空間を
枝の中に抱きしめた
ポプラ林の光り輝く動脈に
辿りついていたことを。
(「変化」)


「ここがぼくたちの上陸地、/月明かりのフータリンクアだ。」(「到着」)。カナダの大自然に暮らす人々の現在と、ゴールドラッシュ時代の交響が降りなす、類を見ないスケールの大きな世界。注目の新鋭の第1詩集、鮮烈なる全訳。装画=ジェーン・イサクソン

本体2200円+税
四六判並製・176頁
ISBN978-4-7837-2776-7
2018年1月刊

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