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新刊情報

中原秀雪『モダニズムの遠景――現代詩のルーツを探る』


現代詩は何処から?


プレ・モダンとモダンが入り混じった不安定な昭和の初期に、三人の詩人たちのモダニズムとの付きあい方の違いはそれぞれ興味深いものがある。その『モダニズムの遠景』を素描してみることで、これから先の「現代詩」のあり方を少しでも見とおすことができればというささやかな試みである。
(あとがき)


「昭和十年代のモダニズム詩に、独自なかかわり方をした詩人、丸山薫、春山行夫、金子光晴。この三人はまた、かつてのモダニズムの先端都市名古屋や、その周辺が出身地だ。現代詩の誕生と名古屋を結んで、モダニズムの源流を見据えながら、明日の詩の在り方を構想している。名古屋在住の詩人、中原秀雪は、誰もが見落としていた、現代詩史の暗部から議論を始めた。それが楽しい」(北川透)。
現代詩はどこから発生したのか。春山行夫、丸山薫、金子光晴という三人のモダニズム詩人たちに共鳴する、生地名古屋周辺の風土と現代詩の源流との関わりを探りながら、「現代詩」の発生から変遷の過程をそれぞれの作品を引用しつつ綿密に考察し、詩の在り方までを見渡した画期的な詩論集。装幀=宮下香代

本体2400円+税
四六判上製・224頁
ISBN978-4-7837-3811-4
2017年11月刊

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