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駱英/竹内新訳『文革記憶――現代民謡』


悲嘆よりも呪詛を


こういう作品は、私のような世代の人間によってしか書けない。私たち誰もが、暴力を振るった者であり、それを懺悔している者でもあるからだ。(…)それは即ち物語であり、現代の民謡であり、エレジーであり、やりきれなくて吐き気をもよおす記憶だ。
(後記)


「歴史というものは腐敗する 永遠に信頼してはならない」(「腐敗した逃亡者」)。文化大革命とは、我々とは何であったのか。かつて紅衛兵だった詩人が歴史と人間存在の本源を抉る。血と闇の呪詛が地鳴りのように響きわたる衝撃の問題作!

本体2400円+税
四六判並製・240頁
ISBN978-4-7837-2777-4
2018年1月刊

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