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水出みどり『夜更けわたしはわたしのなかを降りていく』


疼くものがある


このつかのまの自由
名付けえぬものたちが
さざめきあい
やさしいトレモロとなる
この夜明け
(「結子」)


「ひとの話しかたと歩く道は似ている。理路整然と立て板に水のように話す雄弁さよりも口ごもりながら懸命に話す朴訥さにこころ惹かれる」(「道」)。「誰も行く人のない」道を辿るように、夜の底に幾重にも縫い込められた波の襞をほどいてゆく。巡り続ける思念の、静けさに宿る烈しさを記す、第5詩集。

本体2200円+税
四六判上製・112頁
ISBN978-4-7837-3588-5
2017年10月刊

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