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新刊情報

菅沼美代子『手』


しなやかにつなぐ


触れにいった手に触れてくる手が
やさしく重なって
あたたかい温もりがひろがってゆく
水面に広がる輪が
最後には岸まで伝わるように
(「手」)


「生きるということは、苦痛におもりをおろしていくことです。そこから生活の深みを知ります。そこにこの詩人の〈強さ〉も感じます」(三木卓)。いのちの熱を手でつなぎ、やさしい対話の時間をつむぐ。まっさらな言葉で「在るということ」をうたいあげた、15年ぶり、待望の第5詩集。カバー作品=内藤淳

本体2500円+税
A5判上製・106頁
ISBN978-4-7837-3591-5
2017年10月刊

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