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広瀬大志『魔笛』


最後の音


もしも
受け取ろうとする手が
宙をかき回すと
形がつくられ
何者か戦慄する
(「魔笛」)


ときに言葉はささめく白い歌謡、そして激しく蠕動し互いを追いつめる異形の音。「この終わりは/むしろ/神話と呼ぶにふさわしい/これからの生首」(「哲学ゾンビ」)。全ては魔法の笛で歌うために。羽か挽歌か、未聞の音楽(メタファー)の立ち上がりを、――ただ聴け。装幀=中島浩

本体2400円+税
A5判上製・112頁
ISBN978-4-7837-3589-2
2017年10月刊

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