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新刊情報

田中清光『太平洋――未来へ』


耳を研ぎ澄まして


すべての生物のなかで生き永らえてきた微小ないのちに
宇宙原理が姿を表わしていることに
見えない未来の
本然が見えているのかもしれない
(「未来へ」))

「近年の人類が生み出す文明の諸相のカオスのなかに生きて、言語表現を試みる日日、微力の私のなしうるところではないのだが、いささかなりと批評精神を生きつづけさせることを念じつつ、綴ったもの」(あとがき)。太平洋戦争の東京大空襲に遭遇した過酷な体験を基点に、深い海の声のなかに数多の歴史や生死の声を聴く。なおも言語表現として未来を模索しつづける、詩19篇。装幀=髙林昭太

本体2600円+税
菊判変型上製・110頁
ISBN978-4-7837-3580-9
2017年10月刊

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