第40回青森県詩人連盟賞受賞!
額から前髪に入り
わたしに触れて帰った
わたしだけのもの
あれは魂? を
待っているだけだ
(「なかよし学級」)
「自分の名前も書けないお前だったけど/「ありがとう」はいつも見事だった/寂しさで狂うようなお前だったから使えた言葉だ/くぐもったその声が/額の傷が広がるのを防いでいる」(「約束」)。マイノリティたちの生の息吹を五感でひたすら抱きしめる。ちくちく痛む寂しさのかけらを握って。終わりなき対話、11年ぶりの第4詩集。
本体2600円+税
A5判変型上製・126頁
ISBN978-4-7837-3587-8
2017年9月刊
