現代詩文庫『齋藤恵美子詩集』
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知りえなかった何かに
知りえなかった何かに
跡が消された跡、のような、道筋をたどり終え
箱より軽い部屋の闇へ
みずからを消し、風を通した
部屋と世界が、触れあえぬまま重なるときの、余剰部分
そこで、外皮から朽ちるとして、最後に
わたくしに、何がひかるか
(「孤影」)
亡き者たちとの邂逅を願いつつ、言葉でおのれを擲つこと。極点を照らし出す詩的エクリチュールの達成、『空閑風景』までの軌跡を一望する。
解説=清岡卓行、横木徳久、野村喜和夫、杉本真維子
〇同じ著者によって
『雪塚』(2022年・第38回詩歌文学館賞)
『空閑風景』(2016年・第47回高見順賞)
『集光点』(2012年)
本体1300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-1013-4
2017年9月刊