現代詩文庫『齋藤恵美子詩集』
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知りえなかった何かに
知りえなかった何かに
跡が消された跡、のような、道筋をたどり終え
箱より軽い部屋の闇へ
みずからを消し、風を通した
部屋と世界が、触れあえぬまま重なるときの、余剰部分
そこで、外皮から朽ちるとして、最後に
わたくしに、何がひかるか
(「孤影」)
解説=清岡卓行、横木徳久、野村喜和夫、杉本真維子
本体1300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-1013-4
2017年9月刊
跡が消された跡、のような、道筋をたどり終え
箱より軽い部屋の闇へ
みずからを消し、風を通した
部屋と世界が、触れあえぬまま重なるときの、余剰部分
そこで、外皮から朽ちるとして、最後に
わたくしに、何がひかるか
(「孤影」)
本体1300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-1013-4
2017年9月刊