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徳弘康代『音をあたためる』


したしいもののために


りんごが壊れるときの
ふしぎな空気を
みみなりといってもいいですが
ひとがとても好むのを
おぼえておいていただけますか
(「りんごの崩壊collapse」)

日々にふと感じる異和にゆっくりと耳を寄せたとき、あらゆる音と色彩にあふれかえる世界がきこえる――。小さなざわめきをかろやかな言葉でつつむ、第4詩集。装画=相沢律子

本体2400円+税
A5判上製・94頁
ISBN978-4-7837-3581-6
2017年8月刊

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