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竹内新編訳『楊克詩選』


「民間」の詩人


大豆・コーリャンと土地を争い
住み慣れた家に住む老若男女と土地を争っている
今はビルディングが都市の作物だ
(「いま都市の作物ビルディング」)

「民間の運命とは、永遠に権力を消し去り、放棄することを意味する」(楊克)。「朦朧詩」以後、1980 年代末から90年代に登場した「第三代」の実力派詩人、楊克。平明な表現で隠れた社会現実を浮かび上がらせたその代表作を網羅し、エッセイやインタヴューなど豊富な資料を収載。個人の真に独自の経験をあらわす「民間」の詩学を凝縮する。

◎楊克(ヤン・クー)
1957年江西省生まれ。中国「第三代」の実力派で、「民間」の立場から詩作する代表的詩人の一人。主な詩集に『見知らぬ交差点』『不器用な指』『関係と無関係』『柘榴の炎』『楊克の詩』など。『中国新詩年鑑』主編。国内外の詩人と幅広い交流があり、受賞多数。現在、広東省作家協会副主席、国家一級作家。

本体2400円+税
四六判並製・226頁
ISBN978-4-7837-2773-6
2017年4月刊

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