あれが誰だか知らないはずはなかろう知らないはずはないのですが実をいうとそれは誰だって かまやしないのです (「帰、去来」)陶淵明の隠遁に思いを寄せ、自らの来し方行く末をなぞらえるように身を添わせていく。中原中也、高村光太郎、萩原朔太郎……と近代詩を逍遙しながら、自身の言葉を小石のように置いていく。『明石、時、』から7年、注目の第3詩集。装画=津田貴司、装幀・組版=川本要
本体2500円+税 菊判上製・104頁 ISBN978-4-7837-3559-5 2017年4月刊