――まちんしゃいもういないひとの声が降る消えたトランクを胸に抱いていた東へ いざおわりがはじまるようだ(「夏のおわり」)水のように形をかえる時間の汽水域に佇み、なつかしい人や風景、日常に滴るかすかな音をきく。23年ぶり、待望の第3詩集。
本体2400円+税 A5判変型上製・114頁 ISBN978-4-7837-3563-2 2017年4月刊