何時でも最初で一度きり一億年も瓦礫の中で生き残った記憶(「花の化石――空へ」)花は命の終わりに向かって咲き誇るが、その営みは化石のように密やかに大地に残り続ける。追いかけても、影のように摑みきれないその遥かな時間の循環こそに、詩人は命の激しい光耀を見出していく。
本体2400円+税 A5判上製・104頁 ISBN978-4-7837-3547-2 2016年10月刊