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現代詩文庫『平岡敏夫詩集』


私と史のはるかなる旅路


蒼空の一点を
凝っとみつめていると
蒼空は黒みを帯びてくる。
(「蒼空」


「わたしはかつて北村透谷や近代文学のすぐれた研究者だ、と思っていた平岡さんの魅力の源泉が、ふるさと瀬戸内海の〈塩飽島〉から湧き出る、天然の詩にあることを発見したときの興奮を忘れない」(北川透)。文学史家でもある詩人の、歴史の無惨と交差する生の歩み。代表作『浜辺のうた』『蒼空』全篇、高村光太郎論など円熟の評論も収録。戦後70年、長き沈潜をへて湧き出た詩の水鏡。解説=佐藤泰正、山本哲也、井川博年、陶原葵

本体1,300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-0994-7
2015年8月刊

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