詩の本の思潮社

ホーム新刊情報 > 現代詩文庫『森崎和江詩集』
新刊情報

現代詩文庫『森崎和江詩集』


全詩的営為を収める


ながれていく舌はほろびよ
しもやけの鋼を筋肉ふかく
巻きこむときに
(「シンボルとしての対話を拒絶する」)


「敗戦のとき、もうどんなできあいのことばにも寄りかからない、と決めて以来、いのちを絞るようにことばを産み出すのが森崎さんの闘いになった。そしてそのことばの、おもいがけず、平明で明るいこと!」(上野千鶴子)。朝鮮から日本へ、日本から朝鮮へ――戦争と引き揚げの経験のなかで、つねにすべての活動の中心に「詩」のこころを持ち、日本とは何か、女とは何か、私とは何かを問い続けた著者の単行詩集から全作品を収録。解説=鶴見俊輔、井上洋子、姜信子、岸田将幸

本体1,300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-0995-4
2015年8月刊

本のご購入はこちらから