その静かな裏庭を 惑星が沈むような面ざしであなたが見ていた しらじらとやってくる最初の 光線に凍えて。 (「薄明とケープ」) 夜半、うずまく街の空気。その底層を視つめ、いっしんに駆けていく――。中原中也賞受賞の『ウイルスちゃん』から3年、成長著しい第2詩集。装画=ししやまざき、装幀=カニエ・ナハ
本体2,200円+税 A5変判並製・102頁 ISBN978-4-7837-3449-9 2014年10月刊