牛の大きな目は何かを言っているようだが 私の耳では聞き取れない。 牛の言葉は牛の目の中に皆入っているようだ。 (「牛」) 「詩人は日常の静けさと倦怠の中からも、はち切れそうにぴんと張られた内面的な力の磁場を捉える」(李光鎬)。鋭利微細な目で凝視し、言語の力で描写する。韓国詩に新境地を拓いた詩人の、アンソロジー詩集。
本体2,400円+税 四六判並製・194頁 ISBN978-4-7837-2766-8 2014年9月刊