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現代詩文庫『三角みづ紀詩集』

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苛烈なる詩群を集成


私を底辺として。
幾人ものおんなが通過していく
たまに立ち止まることもある
輪郭が歪んでいく、
私は腐敗していく。
(「私を底辺として。」)


「三角みづ紀の朗読に立ち会った。引きこまれた。声を出して、のびのびと声を存在の底からひきずり出して、そして動いて。いつか殺したわたしの娘みたいだった」(伊藤比呂美)。中原中也賞受賞詩集『オウバアキル』の登場は、新たな感性の出現を印象づける鮮烈な言葉の事件だった。ゼロ年代以降の世界に、苛烈に刻みつけられてきた詩群を集成する。解説=福間健二、池井昌樹、管啓次郎、野口あや子

本体1,300円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-0983-1
2014年8月刊

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