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長嶋南子『はじめに闇があった』

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眠れよ わたし


大きな風船がひとつ
部屋に転がっている
ねこ 爪をたててはいけないよ
はじけてわたしが産まれてしまうから
(「風船」)


死んだふりをしているの? それとも生きてるふりをしているの? ムスコ、かあさん、そして猫、この家はいつもにぎやかだけど、わたしの居場所はほんとうにあるのかな――すきまからどっと溢れる闇を、今日もやさしく飲み干して、詩としてそっと差し出してみる。

本体2,200円+税
A5判並製・92頁
ISBN978-4-7837-3424-6
2014年8月刊

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